ほんのむし |
2年生を迎えるあたりから自分で選んだ様々なジャンルの本を読むようになった今年5年生の娘、
このところ私もちょっとびっくりするくらいの「本の虫」です。
きっかけは、通塾3年目を迎える学習塾で出会った国語の先生。
いやいや土台はきっと今までからのものではあると思うのですが、
とにかく本格的となった中学受験のため、授業も先生の情熱も4年生と比べて熱い!熱い!
設問として出題される説明文・物語文の一部分にぐっと興味を惹かれ、その都度1冊の本を読むことになります。
そこからスタートした本選びの中心、今は重松清さんですが、
児童文学新人賞を受賞した市川朔久子さんとか有島武郎の短編集まで。
そこにテレビの影響で敢えて村岡さん訳にこだわった「アン」や
「もちろん」の女の子が大好きなキラキラしたティーン文庫も含みます。
最近は「海底二万哩」と上記の文庫が並行しているのだとか・笑
娘から勧められた重松清さんの本、実は娘のペースには追いつけないでいます。
にもかかわらず、先日装丁にも帯の文字にも甘酸っぱさを感じる「本屋さんのダイアナ」を手に取りました。
娘と一緒に読めたら嬉しい、というの、あったかもしれません。
17日に発表される直木賞のニュースを一緒に楽しめるかも、というのも。
我が身とも、知らぬ身とも取れる、子どもなのか大人なのか分からない目線の文章にクスクスと笑いが漏れた前半、
少女から大人の女性へ変化していく過程での切なさとしなやかな強さとを感じる後半。
一気に読み、終わってみればまだまだ10歳の娘にはおあずけの、
少女から女性へと変化を遂げる過程の素敵な「成長物語」でした。
ですが、清々しい最後をもたらしたしなやかなタフさ、ここは娘たちに身に付けてほしいと願い
常日頃から意識している大切なこと。
母親として感じるものも多くありながら、私自身、自身の人生の主役を生きていることをはたと実感した勇気湧く1冊でした。
by luxeliving
| 2014-07-12 00:00
| 子どものこと